週末のポジションを持ちこすか持ち越さないか

テクニカル分析

FXのトレードは24時間取引を行うことができます。
ですが休み(相場が動かなくトレードができない時)もあります。
それは土日の週末です。

正確に言いますと、多くの業者は月曜日の朝の6時くらいにオープンし、土曜日の朝6時くらいにクローズします。

この細かい時間については、各証券会社によって若干の違いがありますので、ご自身がお使いの証券会社のホームページなどで調べてくださいね。

つまりおおよそでいうと土曜日、日曜日というのはトレードができないのです。
エントリー、決済などができません。

指値や逆指値などの注文を変更したり、取り消したりすることは可能です。

ですので、金曜日の取引終了(正確にいうと土曜日の朝)の時にポジションを保有したままトレードを終えることを「持ち越し」と言ったりします。

この記事ではその週末のポジション管理について書いていきます。

週末はポジションを持ちこすか、持ち越さないか。

結論からいうと、わたしはスイングのとても大きな目線でのポジション以外は、金曜日の夜はポジションを持ち越さないようにしています。

デイトレやスキャルピングのポジションは金曜日の夜寝る前に決済します。

それに加えて、わたしと同じような考えのトレーダーが世の中にはいるということを考えれば、それまでに持ったポジションを決済する動きが出てくることになりますので、トレンドと反対方向の動きが出てくることも視野に入れます。

具体的にいうと、今週の相場が下落トレンドでした。

といった場合にはみんな売りポジションを持っているという風に考えられます。

それらの人が金曜日で週末のポジションの持ち越しをしたくないと考えればどうするでしょうか?

その売りのポジションを決済するのです。

売りの決済なので、買い戻すことになりますから、結果としてチャートはあがりやすくなります。

週末の金曜日はこういった動きがあることも多いので特に金曜日のトレードは気をつけています。

そして、わたしがなぜ週末のポジションの持ち越しをしないのかというと、

「窓」というものが存在するからです。

「窓」とは

株式投資でも窓というのはあります。

ローソク足から次のローソク足にうつるときに値が飛んでいる状態です。

これと同じことがFXにも起こります。

そして圧倒的にその窓が開きやすいのが週末なのです。

わかりやすく具体例をあげますと、例えば金曜日の終値がドル円120円だったとします。

ですが、土日にアメリカで大きな事件などのニュースが出ました。

そうしたら月曜日の始値が118円からスタートしました。

金曜日の終値から月曜日の終値で2円下落しています。

これは例えばで書きましたが、こういったことは過去に何度もあります。

要はわたしたちが証券会社を使ってトレードできない時にも値は動いているのです。

そして結果的にそれがチャートに窓を作るのです。

先ほどの例で考えた時に、119円でロングのポジションを保有して持ち越していて、損切りを50pips下においていたとしても、月曜日の始値が118円ですから、損切りは118円でついてしまうのです。

これがとても大きなリスクになるということがおわかりいただけるでしょうか?

もちろんいつも窓があくわけではありません。

金曜日の終値に近いところで月曜日の朝にオープンすることがほとんどです。

ですが、まれにこういったことが起こるのです。

週末の間に窓が空いてしまうことがあるのです。

このリスクを避けるためにわたしは、週末のポジションの持ち越しをしないようにしているのです。

まとめ

FXのトレードというのは利益をコントロールするのではなく、損失をコントロールするという考え方が重要です。

よくトレードを始めたての人は、利益をなんとか増やそうと頑張りますが、実は勝ち続けるコツは負け方、資金管理、リスクコントロールの方にあります。

そういったことからも、この週末のポジション管理は大切なことだと思っておりますので、ぜひこの考え方を一度取り入れてみてください。

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