利益を出し続けている人の損切りとFXの考え

メンタル

FXで勝ち続けるために必要なことの1つに「損切り」とがあります。

「損切り」はポジションを持ち、そのポジションがマイナスのところで決済することです。

例えばドル円が上昇すると予測し、120円で10枚買ったとします。ですが、当然相場は生き物ですから、自分の思惑通りに上昇せずに下落してくることもあります。

その時に120円の10枚ロングは含み損を抱えます。(ポジションがマイナスになるということ。)例として仮に119.70円まで下落すれば30pipsのマイナスなので、10枚で3万円のマイナスの含み損になります。この時にこのポジションをどうするかの選択に迫られます。

  1. その119.70円で決済(損切り)して、3万円を含み損ではなく確定損にする。
    (自分の口座資産から3万円が減ることが確定する。)
  2. そのままポジションを放置する。

大きくいうとこの2つですね。決済するか、保有したままにするかですね。

この1の決済する場合は、そこでそのトレードは終了ですから、また次に新しく分析しエントリーをします。

要はもう次の作業は今までの作業とは全く別ものになります。全く別のトレードになります。では、2の場合はどうなるでしょうか?この先にも複数のパターンがあります。

  1. この119.70円から上昇し、120円になる。
    こうなれば今まで含み損の3万円あったものが0になります。ニュートラルの状態ですね。
  2. さらに下落する。
    例えば119.40円。こうなると最初のポジションの含み損が6万円になりますね。要はマイナスの含み損が増えます。
    この時にまた選択に迫られますね。

またポジションを保有したままか、損切りをするかです。

実はFXで取引をするという事はこの繰り返しなわけです。
(※録音ではこれ以外に例えばナンピンをしてポジションのレートの平均値を下げるといった方法等も言ってましたが、ここでは話をシンプルにお伝えするために割愛しています。)

トレードというのは、マイナスの話を今しましたが、もちろんプラスの場合も同じです。

120円から120.50円に上昇した場合は50pipsプラスなので含み益が5万円になります。

含み益が5万円ということは100万円の口座がもしそこで決済したら105万円になりますよって言う事ですね。

逆に含み損が3万円というのは、今もしその瞬間に決済したら口座資産が97万円に減るということですね。ポジションを持ってレートが動けば含み益か含み損が出るわけですね。

エントリーしたレートのままであればどちらも0ですが、相場は動いていますから当然どちらかに動きます。自分の思惑通りに動けば含み益となり、決済すれば口座資産が増えます。

これが勝ちトレードで、逆に思惑通り動かないで、マイナスの含み損ができた時に決済すれば口座資産が減ります。これが負けトレードです。

一見、損を確定するなんて「損切り」はしないほうがいいんじゃないですか?って思いがちですが、

実はそこが落とし穴です。

確かに表面的には誰でも口座資産を減らすことはしたくないと思うので、その損を確定する「損切り」なんてしたくないって皆思います。

ですが、勝ち続けているトレーダーからすると損切りをしないというのは自殺行為に等しいです。逆にそんなことは恐ろしくてできないのです。それがなぜか?ですが、

どういった取引環境がFXに最適なのか?困っている方はこちらもどうぞ!
MT4をまだ使っていない方向け!MT4の魅力をわかりやすく解説!

いかに上手に負けるかが利益を出し続けるためには重要

いかに上手に負けるかの戦略を練る損切りというのは先ほども言った通り、含み損のある状態でポジションを決済してその損を確定させるという行為です。要は口座資産を減らす行動なわけです。

例をあげて説明しましょう。

先ほどと同じで120円でドル円を10枚ロングしましょう。口座資産は100万円あるとします。

ロングという事はこのあと121円や122円と上昇すれば自分のポジションはプラスになっていきます。121円で決済した場合は10万円のプラスです。確定利益になるので口座資産は110万円になります。これは良いトレードです。

では逆に下落した場合です。119.50円に下落した場合、含み損が5万円です。その時に損切りすれば資産は95万円になります。そこでトレード終わりでまた新しいチャンスをねらってトレードすることになります。

損切りしなかった場合で、更に下落し119円まで下落してしまった場合、100pipsのマイナスで10万円の含み損です。ここでももちろん損切りをすることはできます。ですが、しないという選択もできます。

損切りをしないということはこの損失がどこまでも拡大してしまう可能性があるということなんです。

もちろんここから100pips以上上昇し、結果的にこのポジションをプラスで決済することができることもあります。ただし、これはあくまでも可能性でしかありません。このまま下落していく可能性も同じだけあるんです。

ずっと損切りをしないとどんどん含み損が膨らんでしまいます。例えば2010年に起きたギリシャ・ショックの時は、値幅の小さいドル円でも5円ほど下落しました。120円が115円になったということです。含み損は50万円。この場合だと資産の半分が含み損になっていることになります。これではギャンブルと変わりません。

FXで勝ち続けて資産を築くのには程遠い行動となってしまいます。もちろんそんなショックが頻繁にくるわけではありませんが、値幅の大きいポンド円やポンドオージーなんかでいうと今でも1日に3~4円幅動くことは普通にあります。

この時にしっかりとした損切りのルールがないと思わぬ損失を出しかねないわけですね。

このようなことを防ぐために逆に損切りをすることによってあえて損失を固定します。

100万円が50万円になってしまっては次のトレードからは当然半分のエントリーしかできません。でもこれを資産の1~3%のマイナスに押さえておけば次のトレードも同じような条件でトレードすることができます。

トレードは勝率100%はありえません。負けるのは当たり前です。ということは重要なのは、

いかに上手に負けるかなのです。

その上手に負けるために必要なのが上手な損切りです。コントロールできるのは利益ではないのです。損失なのです。

損失をコントロールすることによって最終的に大きな利益を得ましょう。このことを忘れないでください。

成功している人が語るFXでの最終ゴールは

FXでのゴールと進み方「FXで勝つ」までには何段階かの階段があります。FXをスタートしてから、色々な段階をふんで、最終的には、

「勝ち続けるトレーダー」というレベルに行きます。

このレベルというのはトレードの成績を全く気にしなくても、自然と月末には口座資産が増えている状態を言います。

最初はだれでも負ける。
最初は誰でも初心者です。勝ったり負けたりを繰り返して最終的にはマイナスの方が大きくなったり、たまにドカンと負けてマイナスが大きくなるような時期があったりします。

たまにビギナーズラックでFXを始めた時にラッキーな運だけでガツンと勝つ人がいますが、そんなものはり続くわけがありません。近いうちにそれらの稼ぎも含めてマイナスになってる人が多い印象です。

FXで勝ちたいと思った人は勉強をし、勝ち始める。
そして、そこから「勝ちたい」と思う人は勉強します。色んな本を読んだり、色んな先輩トレーダーのブログを読んだり、トレーダーのコミュニティに足を運んで情報交換したりといった行動に出ます。そして何かのきっかけで勝てるようになってきます。

この段階で、勝てるようになったトレーダーって感じです。勝てることは勝てますが、そこに安定性はなく、勝てるだろうかという不安が常につきまとう感じです。このレベルのトレーダーは多いです。FXで勝っているので、基本的には口座資産は増えていきますので。何も問題はありません。FXで勝って、利益を得る。という目的はこの段階でも達成していると言えます。

戦略を練り結果もしっかりついてきて資産が増える。
更にそこからレベルがあがると、自分が設定した期間で負けないようになります。

例えば月ベース、1週間ベース、1日ベースといった感じです。これはトレードスタイルにもよるので一概には言えませんが、例えばスイングトレードの人であれば1度ポジションをとってから長い時であれば数ヶ月ポジションを持つ事もあると思いますので、この場合だと自分の設定している期間が半年や1年かもしれないです。

逆に1分足で行うスキャルピングをする場合だと1日で設定し、毎日プラスで終わるというトレードをしている人もいると思います。これはその人の生活のリズム、トレードスタイルによって設定期間が変わるのですが、どの設定期間でもプラスで終われるというレベルです。

ここまでくると資産は当然のようにどんどん増えていきます。考え方によってはトレーダーとしての成長レベルでいうとここが最高レベルなのかもしれません。

1日ベースで毎日プラスで終われるようなトレードをしているのであれば口座資産は増える一方です。当初の目的であるFXで利益を得るっていうレベルを超えて、もっと大きな収入を得ています。

普通のサラリーマンでは絶対に稼げないような金額を毎月稼いでるトレーダーも何人もいます。人によっては兼業トレーダーではなく、専業トレーダーになってる人もいるかもしれません。投資家、トレーダーとしては成功者です。

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しかしFXでどんなに利益を出していても忘れてはいけないことがある。

FXをやるうえで大事なこと
では、ここでの「勝ち続けるトレーダー」とは何が違うのでしょうか?それは、

トレードの結果が自分の人生に何の影響も与えないということです。

「ん?トレードの結果が自分に影響を与えない?それはおかしいんじゃないか。利益が出たら嬉しいし、その利益で生活したり欲しい物を買ったりするよ。」

という声が聞こえてきそうです。それは確かにそうなのですが、ここで言ってる意味は少し違います。

トレードで勝ったら確かに嬉しい、口座資産が増えてそれによってできることも増えます。例えばいつもより良いレストランで食事をしたり、今までは買えなかったアクセサリーを買ったり、飛行機をエコノミーではなくビジネスクラスに乗って海外旅行したりと夢は広がります。そしてトレードをしてポジションをとる時にもそのようなことを考えながらトレードをしたりもします。

そして逆に自分が持ってるポジションが含み損だったら、例えば「あ〜このまま損切りにかかったら◯◯万円マイナスかぁ。」という風に考えたりします。

要はトレードの内容がずっと気になって仕方ないわけです。

こういった形でトレードに自分の感情が出てきてしまう。それはやはりトレードの結果にも影響が出ることがあるでしょうし、何より自分の人生においての足かせになってしまうかもしれません。

例えばトレードでは勝ってるから利益も出てるしいいんだけど、友人と食事してる時も為替のレートが気になってしまうとかですね。

こうなっては何のために稼ぐのかわからなくなってきてしまいます。

FXを始めた理由は何のためか?
FXを始める。その理由は利益を得るため。お金を稼ぐためです。では、

なぜお金を稼ぐのか?それは多くの人は自分の人生をより良いものにするためではないでしょうか?

世の中の全てがお金で解決するとは言いませんが、お金があることによって得られるものもたくさんあります。

FXをなぜするのか?と問われれば人生をより良く充実させるためだ言ってもいいでしょう。

なのに、そのプライベートでもレートを気にしてしまうのは本末転倒です。そこで重要になってくるのが、

「第三者的目線」です。

FXトレードで重要な第三者的目線とは
FXでは第三者的目線主観と客観という言葉がありますが、特に投資では常に主観でものごとを考えてしまう事が多いのです。視点がものすごく事柄に対して近くなってしまう傾向があります。

これはFXなどの投資だけに言えることではなく、人生全般に言えることとも言えますが、

この「第三者的目線」が身につくと、トレードでポジションを持っていてもレートが気になりません。自分のトレードで勝てていて、交流会などに行った時にもっと勝っている人が近くにいてもその手法が気にならなくなります。FXをやっていると大きく動いた時にポジションを持っていないと損をした気分になったりしますが、これも全く気になりません。

どうせまたチャンスが来るし、いつもどおりやってたら利益が出るしと自然に思ってきます。

FXに囚われない為にもFXを始める前からこのことを意識してトレードすればいいんです。

もちろんこの考え方はトレード以外にもいかせます。人生全般に活かすことが出来ます。トレードに関していうと、パソコンのチャートの前に座っトレードしている自分をその後ろから眺めているような感じでトレードしましょう。

そうすればそのトレードで勝とうが負けようがあなたには関係ないんです。そういった視点からものごとをみる癖を普段からつけておくと、チャートの見え方も変わってきたりします

もちろん目の前のことに集中することが大切な時もあります。ですが、視点をかえて、高いところからものを見下ろす感じで目の前の出来事を捉えると違った見え方ができるようになります。

大きく動いたチャートを見ても全く気になりません。別に損をしているわけでもないですしね。こういったことを最初のうちから少しずつ意識していきましょう。

この「第三者的目線」が身につくのが早ければ早いほど、トレードで成功するまでの期間が短くなります。ぜひ実践してみてください。

FXでなかなか利益が出ない人は目先のトレード手法や簡単にお金を儲けられるんじゃないかという事にとらわれていませんか?

それでは今後絶対に利益を出し続ける事は出来ません。「是非FXで稼ぎ続ける」ためにもFXにとらわれることなくトレードできるスキルを付ける一端をこの記事を読んで担ってくれることを願っています。ぜひこの記事でなにかを感じていただければと思います。

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