FXの大相場が起こる原因と大きく負けない為には

テクニカル分析

FXのトレードをしていると、年に何回か(1年に何もない場合もあると思いますが)大きな動きを伴う「大相場」があります。

「◯◯ショック」や「全世界同時株安」や「日銀法」のようなものです。

もちろん値幅にはその時によって差がありますが、それまでのボラティリティから比べたらとても大きな動きになるということで「大相場」という風に言います。

大相場で負けて落ち込んだ経験がある人も多いはず。

わたしもFXを始めてそんなに期間がたっていない時に2010年の「ギリシャショック」が起きました。

当時は、まだ今のように安定して勝ち続けていたわけではなく、手探りトレードだったので見事に大きく負けてしまいました。

当時のわたしの資金からしたらとても大きなマイナスで「これは立ち直れないんじゃないか?」と思うほどのマイナスだったので見事に落ち込んでいたのを今でもはっきりと覚えています。

最近でいうと、2015年8月に「世界同時株安」になりました。

9月にアメリカの利上げかなという思惑でドル円をロングしていたトレーダーの人は多かったと思いますが、126円を試しにいっていったん深く押し目を作りましたが、再度トライするのかとおもいきや126円手前から失速し結果的には116円付近まで下落しています。

その日は1日で6円の下落です。

ドル円で考えると普段のボラティリティが1〜2円幅ですからとても大きな値幅を生み出した「大相場」であったと考えられるわけです。

ちなみに他の通貨ペアでもユーロドルは大きく上昇。

この時は、ユーロが買われて、円が買われて、ドル、ポンド、オージー、カナダドルなどが売られたという構図になりました。

ドル円を例にとって書きましたが、他の通貨ペアも同じように動いていたということです。

大相場が起こる原因は”大量のストップ”

わたしの場合は大相場でも普段の相場でも特に大きく変わることなく坦々とトレードをしていましたが、TwitterなどのSNSでは「めちゃくちゃ勝った!」とか「この相場で勝てないとかトレードをやめた方がいい。」といったコメントが流れたり、逆に「人生で最大に負けました。」という人もいました。

誰かが勝っているということは、誰かが負けているということになりますし、特にこういった大相場がなぜ生まれるのかというと100%ではないですが多いのは、そこに「大量のストップ」があるからです。

今回の例でいうとドル円はみんなロング目線だったわけです。

正確にいうとロング目線のお金がたくさん市場にあったと言う事ですが、もちろんその人達のポジションのストップ(損切り)の注文も市場にあります。

損切りを入れない人もいるのでこれはまた別の話ですが、損切りの注文は必ずあります。

そしてこういった損切りをどんどんとつけていくから相場が大きく下落するのです。

ロングの損切りはイコールショートですね?新規で売って利益を出しているショートと、ロングの人の損切りのショートが積み重なってっこういった大きな下落を生み出すということです。

こういった相場には、「大きく勝つ人」と「大きく負ける人」が目立ちます。例えば、「めちゃくちゃ勝った!」という書き込みを見たら「自分もトレードすれば良かった。」という考えになるし、「人生最大に負けた。」という書き込みを見た時には、「自分はトレードしてなくて良かった。」という風になってしまいますね。

ですが、実際にどの考えが正しいのでしょうか?

これといった正解を決めてしまうのはなかなか難しい課題だと思いますので、わたしの個人的な考えを書きます。

こういった「大相場」の時でも自分がどう身構えていたら勝ち続けることができるのかというところに焦点を絞って書き込みます。

自分のトレードルールがあれば大相場であろうと一喜一憂しなくなる。

結論から書きますが、「大相場であろうと特に関係ない」というのが答えになります。

例えばわたしの場合は今回の「世界同時株安」の大相場でとても大きな利益を上げたのかというといつもより少し多かったくらいでした。

個人的にはこれで全然OKなのです。

なぜかというと、「自分のトレードルールを守って、ルールどおりにトレードした結果だから」です。

大切なことはどんな相場がきても自分自身のトレードルールどおりにトレードをすることだと思います。

これが安定して稼ぎ続けるコツなのです。

極論をいうと、大相場というのは年に数回しかきません。ヘタしたら一回もこないかもしれません。

もちろんそれだけ大きな値幅が出るということですから、それだけ大きく稼げる可能性も秘めていますのでそこは否定しませんが同じだけマイナスを出している人がいることも忘れてはいけないのです。

結局、わたしの出したトレード結果を他の人が同じように出したとしても人によって感じ方は違うのです。

「大きく勝った!」という書き込みを見れば、「あれ、自分は少ないかな?」と思うだろうし、「めちゃくちゃ負けた!」という書き込みを見れば、「いつもより稼げてる自分はいい感じだ。」という風に思うわけです。

では、わたしはどう思うのかというと、どんな書き込みを見ても何も思いません。

なぜならその人とわたしはトレードルールも違えば環境も違う。資金もロット数も違うし、トレードをしている目的も違うからです。

わたしは大相場でも、通常の相場でも「安定して稼ぎ続けること」を目的としていますので、別にどんな相場になってもやることは変わらないのです。

だから一喜一憂する必要がないのです。

また近い日に同じような大相場が来てもたんたんとルールどおりトレードしていると思います。

わたしのトレードを教えている生徒さんにも同じように伝えています。

FX投資をギャンブルにしない為にはリスクマネジメントが大事。

よく聞くのが、「昨日めちゃくちゃ大きく動いたけど、トレードできなかった。損した気分。」といったお話です。

この考え方では個人的には安定して勝ち続けることはできないような気がします。

まず実際は損をしていないのに、損した気分になってしまうとその時点でメンタルがぶれます。

そして、この人は負けた時のことを考えていないのでリスクマネジメントの意識がきっと低いです。

これではギャンブルトレードになってしまう可能性が高いです。

よく大相場で大きく稼いで自慢しているような人もみかけますが、気づいたら相場から退場している人が多い気がします。

これもギャンブル的になってしまっているからです。わたしやわたしの仲間のように安定して勝ち続けるトレードをされたい人は相場の大きさにとらわれずに自分自身のルールを作り、そのルールを徹底することに時間を作った方がいいです。

長い目で見て資産を形成できますよ。

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