FXのトレーダーで勝ち続けている人の話を聞いていると割合としては「順張り」でトレードしてる人の方が多く感じます。
世界中のトレーダーに聞いたわけではないので正確ではないでしょうが、わたしの周りのトレーダーでいうと8〜9割の方は「順張り」のトレードをしています。
順張りは相場の方向感に合わせてポジションを持つことで、相場が上昇している時は「買い」、下降している時は「売り」でエントリーします。「逆張り」という言葉もありますが、順張りの逆です。
相場が上昇している時に買うというのは「当たり前なんじゃないのか?」と思う人もいらっしゃるとは思うんですが、実際にトレードを始めた人はついつい逆張りをしてしまう人が多いのです。
一般的に特に日本人は逆張りが大好きだと言われています。
もちろん逆張りのちゃんとしたルールもあると思いますし、逆張りで勝ち続けている人もいるのですが、そうではなくつい逆張りをしてしまう人は、「根拠は特になしに上がりすぎてるから(下がりすぎてるから)そろそろ反転してくるんじゃない?」「もうここが天井でしょうね。」といった感じで期待感からポジションを持ってしまうんです。
これは実は「株式投資」の場合は値頃感というものがあるので、行き過ぎた相場を分析して逆張りのトレードをして利益を出すことも可能なんですが、FXというのは値頃感がありません。
ですので、「逆張り」で利益を出し続けるのは難しいのです。
更に他にも「逆張り」が難しい理由があります。
それはボラティリティです。
ボラティリティとは、相場が平均する平均値のことです。
つまりボラティリティが大きいというと値動きが大きいということになるのです。
FXを少しでもされてる方であればほとんどの日でドル円よりもポンド円の方が値幅が大きいことがわかると思います。
この場合はドル円よりもポンド円の方がボラティリティが大きいということになります。
株式投資とFXを比べた時に長い目で見ると、たしかに株式投資の方がボラティリティが大きいのですが、短期間で見るとFXの方がボラティリティが大きいのです。(通貨ペアによります)
短期間でボラティリティが大きいというのはどういうことなのかというと、普段静かに相場がおとなしく推移していて(レンジ)ブレイクした時に一気に急激に相場が動く(トレンド発生)という相場状況になるわけです。
相場は7〜8割がレンジだという風に言われます。
残りの相場はトレンドだということです。
そう考えるとレンジ相場は「逆張り」、トレンド相場は「順張り」でトレードするのがまず基本になります。
こういうと、「割合の多いレンジで逆張りトレードをして利益をあげたらいいんじゃないんですか?」という風に言われる方がいらっしゃるんですが、確かにそれはそうなんです。
ですが、レンジがきれいなレンジであれば利益をあげられると思うのですが、なかなかそんなに上限と下限がきれいなレンジというのはありません。
上限や下限をヒゲでブレイクして損切りをつけて戻ってきたり、上限や下限まで届かずにエントリーや決済ができなかったり、実際にチャートをみてトレードしてみるとトレードの難しさを感じると思います。
ですから、レンジ相場をじっと耐えて(トレードルールがある人はトレードして)、レンジをブレイクしトレンドが発生した時にその流れに乗って、トレンド方向にポジションを持つのです。
その時につい思ってしまうのが、「そろそろこの動き止まるよね。」という感情です。
実際にポジションを持ったらこういった感情が沸き起こってくるのをわかってもらえると思います。
でもそこで値頃感がないわけですからその感情に引っ張られてはいけません。
そういった人たちの損切りを更にひっかけながらトレンドが伸びていくのです。
その大きな波に乗ることに徹する方が利益を上げやすいのです。
トレンドが発生しているということは、そっちの方向に相場を見ている人が多い(正確にはお金の流れが大きい)ということですから、わたしたち個人投資家はその大きな流れに便乗して乗った方が効率がいいのです。
FXは、「値頃感がないこと」「ボラティリティが大きいのでトレンドが発生した時の動きが強い」「大きなお金の流れに乗ってトレードした方が効率がいい」といったことなどから順張りでトレードした方がいいのです。
わたしもトレードの9割は順張りです。
順張りの方がトレードルールも作りやすいし、ナンピンやピラミッティングなどのポジション管理のルールも追加しやすいです。
順張りを極めましょう。