周りにFXなどの投資に興味を持つ人や、実際に始める人が増えてきています。
そんな人達に会った時に聞かれるのが、「これからって円高になるの?円安?」や「来週のドル円って上がると思う?」などの相場の予想についてです。わたしは週末に翌週のチャート分析からの予測をいくつかのパターンに分けてしていますが、これは単純な予想ではありません。
予想をしてトレードをしても勝ち続けるトレーダーにはなれないのです。
1.FXで予想をすると、ただのギャンブルになってしまう
FXなどの投資で予想をし、そしてトレードをするということは、ただの「ギャンブル」になってしまう可能性が高いです。
なぜなら宝くじやパチンコと同じようにある意味運任せになってしまうからです。確かにそれであっても大きく見れば勝率は50%。勝つか負けるか、つまり予想通りに相場が動くか動かないかですから他のギャンブルよりは優位性が高いのかもしれませんが。それでもつまりのところただのギャンブル。
自分の勘で予想してしまうことになります。もちろんこういった捉え方でFXを始められる方にとってはいいのかもしれません。
ですが、FXで勝ち続けようと思って始めた方の場合は、今すぐにでもこの状態は抜けださなければならないのです。
FXはギャンブルとしても取り組むことができますが、わたしのように自分の収入を稼ぐ、資産を殖やすということにも活用できます。
後者を選ばれる方は、予想はせずに、トレードを学びチャートから今後の相場の動きを予測しながら適切な行動を取っていくことが大切です。
FXで予想をすると、ただのギャンブルになってしまう。
2.他人の予想を頼りにトレードすると責任を他人になすりつけてしまう
わたしも本当によく色々な方に聞かれますが、他人の予想を聞く人は多いです。
特に自分よりも明らかにトレードで利益を出している人間となると必ずというほど今後の相場の予想を聞く人がいらっしゃるんじゃないでしょうか。
わたしも初心者に近いトレーダーさんがたくさんいらっしゃる交流会なんかに行くと必ず1回は誰かに聞かれます。
その時にわたしは正直に「わかりません。」と答えます。これは別に意地悪でもなんでもなく本当にわからないのです。
わたしは、相場を予想してトレードしているのではないのです。
もちろん動きやすい方向というのはわかります。
分析の上で、例えば来週はドル円は上昇しやすいチャートの形をしているな。という判断はできますが、それでももしかしたら一度大きくて深い押し目を作ってからの上昇かもしれませんし、予想というのはあくまでも予想の範囲を超えることはできないのです。
ですから正直に「わからない。」と答えます。
中にはトレーダーさんの中にも明確に応える方がいらっしゃいますが、それも結局は当たる時もあれば当たらない時もあるのが相場です。
相場に100%はないわけですから当然ですよね。結果的に勝った時はその教えてくれたトレーダーさんを褒めて、感謝してという流れになりますが。
負けた時は、相場は自己責任だということを忘れて、「彼のせいで負けた。」という考えになってしまうのです。これが人間なのです。
こういうことを繰り返している間は自分自身のトレードスキルは全然成長しません。ですから他人の予想を聞くより、自分のトレードスキルを磨くことに注力しましょう。
3.先に予想をしてしまうと、予想が外れた動きをした時に対応できない。
トレードで予想をしてしまうと、どうしてもその予想が頭からなかなか離れなくなります。
例えば「今週のドル円は上昇する。」と予想している場合、週前半に下落した時にどうトレードしたらいいのか頭を切り替えられる人はそう多くはいないのではないでしょうか?
予想をするということはイコール「チャートをニュートラルに見れなくする。」ということになります。
つまりバイアスがかかるのです。当然先ほどの「ドル円は上昇する。」という予想であれば、ドル円のチャートを見た時に、わたしたちは上昇するというバイアスがかかって見てしまいます。
そのままトレードをすると下落した時に対処できないのです。トレードで勝ち続けるためには、チャートをニュートラルに見て、どんな相場の動きにでも対応できる状態を作っておくことが大切です。ですからむやみに予想をしてバイアスをかけるということはしてはいけないのです。
4.予想はあくまでも予想。相場に100%はないから。
FXなどの投資での予想というのは至るところで目にすると思います。本屋に行けば雑誌や書籍で「今週のドル円の展望」や「2016年の為替の動き予想」などの見出しが書いてありますし、インターネットで「為替 予想」や「ドル円 予想」と検索すればいくらでも色々な人の予想が書いた記事が出てきます。
ですが、これら全部が当たるわけではありませんし、100%その動きを当てられる人もいません。
そんな人がいたらもはや相場は成り立たないのです。全員が勝ってしまうわけですから。
ですから予想に100%正解はないのです。50%は当たるかもしれませんし、説明の仕方、捉え方で後々「わたしの予想は当たりました。」という人もいますが、冷静に見ていると要は屁理屈の方が多いです。
まずアナリストの人は難しい用語を並べて専門家のように見せてますが、結局は自分ではトレードしていない素人が多いですし、一流のトレーダーの予想でも当たるとは限りません。
リアルな一流トレーダーは自分の予想が外れてもそれに対応し利益を上げることができるから一流なのです。その対応のところまでを把握せずに表面の予想だけ見ていても勝てるわけがありません。
相場に100%はないのですから、そのことをしっかりと把握し、だから外れた時の対応方法まで常に考える必要があるのです。