FXの色々な本やブログを読んでいると、
「相場の7〜8割はレンジ」
といったような事がよく書かれてあります。
実際トレードをしているわたしの印象でもトレンドが出ている時とレンジの時を比べるとレンジの時の方が多いような気はします。
そう考えた時に当然相場の多くがレンジなのですから、レンジでトレードして勝つルールがあれば、勝つチャンスが増えることになります。
では、実際にレンジ相場ではどうしたらいいのか?ということを説明していきます。
相場がレンジの時のトレードは損切りをどこに置けばよいのかわからない。
まず大前提として、レンジといってもいつもいつも上辺と下辺がきれいに揃っているレンジになるわけではありません。
むしろヒゲが飛び抜けていたり、レンジの上限にも下限にも全然届かなかったり、高値と安値をどんどん少しずつ更新しては戻るという動き(拡散波動)をしたりそういった動きをすることの方が多いのです。
「レンジトレード」というと、最もポピュラーなものとして「上限で売り、下限で買い」といった逆張りルールがあります。
恐らく初心者向けの入門書にもそのように書いていることが多いように思います。
先ほどの前提を踏まえると、仮に上限で売りをしても損切りはどこに置けばいいのか、ヒゲで損切りだけついて戻ってこないなど色々な問題点が浮かび上がってきます。
つまり上限と下限がきれいに収まっているレンジであれば勝ちやすいが、複雑な動きをしていると勝ちにくいというのがレンジなのです。
レンジ相場の時は1つ2つ小さい時間足を見よう!
では、レンジトレードは避けるべきなのでしょうか?
私がトレードを教えてる人たちにはまず「トレンド相場でいかにトレンドに乗るか」ということを学んで頂いています。
いわゆる「順張りのトレード」です。
理由としては、「トレンド=波」この大きな波に乗ってポジションを持っていく方が利益を伸ばしやすいからです。
投資というのは利益を追いかけるのではなく、リスクをコントロールするものなんですが、当然伸ばせる利益は伸ばした方がいいのでトレンド相場を推奨しているのです。
ということはレンジトレードは避けるということなのでしょうか?
それは実は少し違います。
レンジ相場だからといってチャンスがないわけではないのです。
レンジ相場というのは、そのレンジを確認した時間足から1つか2つ小さくするとレンジの中にトレンドが現れるのです。
例えば1時間足のレンジだとすれば、5分足や15分足を見てみてください。
当然レンジ幅にもよりますが、一時的なトレンド発生が起こっています。
このトレンドを狙ってトレードします。
そう考えるとレンジが7〜8割といってもその時に時間足を変えればトレンドを見つけられるわけなのでどちらでもトレードをして稼ぐことができるということですね。
チャートを見て、トレンド相場であれば素直に大きな波に乗っていけばいいし、レンジ相場のチャートを見つけた時は時間足を1つか2つ小さくしてトレンド相場にしてしまって、そのトレンドの波に乗ればいいわけです。
特にレンジトレードを否定しているわけではありません。
レンジ相場でも利益を出し続けている人はいらっしゃいますので。
ただ、きれいなレンジではいいですが、そうでないレンジの時はなかなか厳しいのではないかと思います。
トレンド相場を見つけたらそのまま順張り、レンジ相場の場合は時間足を小さくしてトレンドを見つけた上で順張りです。
そうすればレンジ相場が7〜8割の市場でもしっかりとチャンスを掴み、トレードで利益を上げることができるのです。