FXのトレードで使う人が多いチャート画面。
わたしはMT4のチャートソフトを使っていますが、このチャートにも色々な見方・使い方があります。
皆さんはチャートを開いた時に、まず何を見ますか?
ローソク足?直近の動き?過去の動き?全体?インディケーターの位置?色々と見るものがありますよね。
恐らくどれも正解だと思います。
わたしはパッとチャートが開いた時に見るのは「今がトレンドかレンジか」ということです。
このトレンドとレンジについてはまたいずれかの記事で書こうと思いますが。
チャートを開いてまずする事
チャートを見慣れていない人にとっては、「何から見たらいいの?!」って状態になることもあると思います。
そんな時は、「大きな波」を捉えるようにチャートを見たらいいと思っています。
チャートは細かく見るとローソク足の連続です。(バーチャートやラインチャートを使っている場合は除く)ですが、
一歩離れてチャート画面全体を見るようにすると、波が上に行ったり下に行ったりしているように見えませんか?
この大きく捉えた波のことを「波動」という風にいいます。
波動はFXでとても重要です
この波動はトレードを行う上でとても重要な要素です。
トレードルールに波動の確認が入っていない人でも、ほとんどのトレーダーは無意識の間に波動の確認を行っています。
それくらい土台となる重要なポイントなのです。
ですので、チャートを開いても何からしたらいいかわからないし、どこを見たらいいのかわからないって人は、まず「波動の確認」をできるようになればいいと思います。
とは言っても、波動の確認もそんなにすぐにできるわけではありません。
大きな波と言われてもチャートを見慣れていない人には難しいとは思います。
そんな時に便利なのが、MT4にデフォルトで入っているインディケーターです。
MT4のインディケーターを使えば簡単に確認できます
MT4にはデフォルトで最初から複数のインディケーターが入っています。
その中の「ZigZag」というインディケーターを使います。
インディケーターの挿入方法は他で調べていただくとして、チャートにZigZagを挿入すると、ローソク足だけのチャートに波を描くようにラインが出てきます。
このラインは色を変えることもできれば、太さも変えることができます。
一度ご自身のチャートに表示させていただくとわかると思います。
遠くからみなくてもなんとなくの波が見えるようになるインディケーターなのです。
これはまだチャートを見慣れていないトレーダーにとってはすごく便利です。
最初にチャートに慣れるために使うのがオススメなのです。
ZigZagの注意点
ですが、1つ注意も必要です。
ZigZagもインディケーターの1つということは、計算式で成り立っています。
ですので100%万能ではないのです。
例えばですが、わたしのような熟練のトレーダーが同じチャートを見て確認できる波動と、ZigZagが引く波動は認識が違うことも多々あります。
なので必ずしも熟練トレーダーの波動の認識を再現できているわけではないということには要注意です。
ですが、それでもチャートに慣れるという段階ではとても有効に使えますので、これを使って波動に慣れていってください。
波動を自然と確認できるようになると、チャートの見方が一気に変わるのでその変化も楽しみに日々励んでくださいね。
チャートをしっかり見る為の練習方法
FXトレードで勝ち続けるためには、チャートをしっかりと見れるようになることが重要です。
そうなるための練習方法をまずお伝えします。
- 最初にZigZagも何も出ていない、「ローソク足のみのチャート」を表示させて眺めます。
近づいたり離れたりして色々な視点から見てください。 - 次に、ZigZagをそのチャートに挿入します。
そして同じようにチャートを眺めます。
波動の確認ができますね。 - そして、再度ZigZagの表示を消してローソク足のみのチャートにします。
これを繰り返します。
色んなチャートで行ってください。
通貨ペアを変えたり、時間足を変えたり、チャート動かして時期を変えたりですね。
いくらでも違うチャートを表示させることができますから、色々なパターンで何度も行ってみてください。
ずっと繰り返していると波動を無意識でも勝手に認識できるようになります。
これは数勝負なところもあるので繰り返し行なっていただくことが重要です。
波動の正解は一つではないので囚われないのも重要です。
更にもう1つ波動を確認する上で重要なポイントがあります。
それは、「波動の正解は1つではない。」ということです。
ZigZagが引く波動は、わたしが同じチャートを見た時に認識する波動と違うことが多々あります。
ですが、これはどちらが正解というのはないのです。
結果としてその波動が認識されていたのかがわかるのはそこから時間がたって、その後のチャートの動きが出てきてからなのです。
ですので、波動を引いた時点では正解も間違いもありません。
ただ1つの認識された波動という意味しか持たないということです。
この波動の正解は1つではないというのにはもう1つ意味があります。
それは同じチャートを見ていても、「時間足の認識の違い」「波動を確認するルールの違い」「人による見方」などで波動の認識は変わるということなのです。
1本の波動の中に小さい波動を見る人もいます。
むしろわたしの場合は、1つのチャート画面の中で複数の波動の確認をするのが日常です。
これは時間足を複数見ることにより、「時間足の相関関係」というものを把握した上で波動を見るからなんです。
最初からこれは難しいのでここでは割愛しますね。
まとめ
ここまでをまとめますと、まず「ローソク足のチャート」と「ZigZagを表示させたチャート」を交互に眺めて波動の認識に慣れる。
この行動を繰り返す。
そして、波動というのは1つの正解があるものではなく、条件下によって波動の認識は変わるということです。
まずはとりあえず数勝負ですから、「波動の確認」の経験値をためていってください。
チャートの見方が変わってきて最終的には「自分の波動を引くルール」を作ります。
そうすればぶれることがなくなります。
これができるようになれば、チャートを見た時の土台が出来上がるので、他の知識やロジックなども取り入れやすくなります。まずは下準備からです。