トレードで1つの通貨ペアに集中するか、複数にするか

テクニカル分析

FXというのは、外国為替証拠金取引のことですから、通貨ペアを使ってトレードします。

世界中には色々な通貨がありますが、その中でも証券会社が取り扱っている通貨を使います。

メジャーと言われる、円、USドル、ユーロ、ポンド、AUDドル、NZドルなど。
マイナーと言われる、ドルコリラ、ブラジルレアル、南アフリカランド、デンマーククローネなど。

これらの通貨を2つ組み合わせて通貨ペアと呼びます。

その組み合わせによって色々な通貨ペアが生まれるわけです。

人によっては、「僕はドル円だけ。」「わたしはポンドドルだけ。」といった1つの通貨ペア専門でトレードしている人もいれば、わたしのように複数の通貨ペアを監視して、その時自分のルールに合った通貨ペアでトレードするという人もいます。

これにはそれぞれメリット・デメリットがありますので一概に「こっちが良い!!!」というのは言えないかなと思っています。

1つの通貨ペアのみでトレードをする人のメリットデメリット

1つの通貨ペア専門の人というのは、やはりその通貨ペアの特性のようなものが身についています。

実際にわたし個人としては、どんな通貨ペアでもトレードする時は全く同じルールでルール通りにトレードをして利益が出続けているので必要ないといえば必要ないのですが、1つの通貨ペアを極めるスタンスの人にとっては重要です。

例えば「朝のこの時間は動きやすい」といった特性や、「指標発表の時は長いヒゲをつけたあと逆に行きやすい」など癖があるということですね。

1つの通貨ペアを見ていれば当然そういったものが見えてきます。そしてそれらを活かしてトレードで利益を上げるということにつないでいくということです。

実際にわたしの友人のトレーダーにもドル円専門やポンド円専門という人は何人かいまして、ある意味「その通貨ペアに愛着がある。」というレベルまで入れ込んでいて勝てている風にも見えます。

要は「ドル円のプロ」「ポンド円のプロ」のレベルまでなると勝ち続けている人が多いですね。1つのプロになれるのはメリットです。

デメリットはもちろんその通貨ペアにチャンスが来ない、自分のルールに沿わない状態のチャートの時はトレードができないということですね。

もちろん相場は「買い」と「売り」だけではなく、「待つ」というのも1つの行動になりますから、待つ状態があって当然なのですが、その時に他の通貨ペアがめちゃくちゃ動いていてルール通りだということはよくあることなので。

それを機会損失と捉えた場合はデメリットとなりますよね。

では、逆にわたしのように複数の通貨ペアを監視してトレードしている人間というのはどうでしょう。

複数の通貨ペアでトレードする人のメリットデメリット

メリットというのは、まず逆に「チャンスが多い」ということですね。

ドル円でチャンスがなくてもポンドドルならエントリーできるといったことは良くあります。

実際にわたしの監視している通貨ペアが普段数えることはないですが、数えてみると16ありました。

もちろんその中にはユーロ円とユーロドルのように相関関係にあり同じような動きをするものもありますから、完全に16の通貨ペアがバラバラの動きをするのかというとそうではありませんが、チャンスは多いと思います。

メリットとしてもう1つ。色々な通貨ペアを見ることによって、「通貨相関」を意識するようになります。

通貨相関というのは簡単にいうと「今何の通貨が強くて、何の通貨が弱いのか」を把握することだとわたしは考えています。

例えば、ドル円、ポンド円、ポンドドルという3つの通貨ペアを見ている時に、ドル円が上昇し、ポンド円も上昇、だが、ポンドドルが下落しているとします。

この場合ドルとポンドが円より強いのは明らかですね。

そしてポンドドルが下落ということはポンド<ドルということになりますから、ドル>ポンド>円という流れになるわけですね。

じゃあ次は円は他の通貨ペアに対してはどうなのかをいうことも見れます。

例えばAUD円が下落していれば、AUDは円より弱いことになりますから、AUDドルを売るのが一番効率がいいことがわかります。

逆にデメリットといえば、「見落とし」です。色々な通貨ペアを見ることによってチャンスだったものを見逃す可能性もあります。

そしてそういったことを失くすまでには時間がかかるということです。

つまり複数の通貨ペアを監視することに慣れるというプロセスが必要なので、今でこそわたしは16の通貨ペアを見ていると言いましたが、恐らくトレードを始めていきなり16も見ると頭の中がこんがらがると思います。

最初は3〜4つの通貨ペアで慣れることをすすめています。次第に複数みるのは慣れてきます。

複数の通貨ペアを見る為には軸のトレードルールをしっかり持つ事が大切です。

この複数の通貨ペアでトレードする時こそ「自分のトレードルール」がとても重要になってきます。

全ての通貨ペアで同じトレードルールでトレードすることをわたしは、わたしの生徒さんにオススメしています。

逆にいうと「これ!」っていうトレードルールがあるからこそ、複数の通貨ペアを監視してトレードしていてもブレることなくチャンスを拾っていきトレードできるのです。

先週のわたしのエントリーを振り返ってみても、ドル円、ユーロドル、AUD円、ユーロオージー、NZD円、ポンド円といった感じでトレードをしています。

特に変わったことをしているわけではなくどの通貨ペアも同じことをしています。

今はわたしは人にトレードを教えるために開発した「Tren-Drive」というロジックでトレードしていますので、生徒さんと同じ条件でトレードしているということになります。

もちろんその時の相場付きによって利益の幅はありますが先週は600pipsほどでした。これは複数の通貨ペアを監視しているからなせる技かなとも思います。

ご自身の生活スタイル等を照らし合わせて自分に合うトレードルールの確立を!

説明させていただいたように双方にメリット・デメリットが存在します。
他にもその人の性格によるものもあるでしょう。

わたしは後者でトレードし、生徒さんにもそれをオススメはしていますが、強制はしておりません。

人によっては前者の1つのプロになった方が良いという方もいらっしゃるからです。

その場合は複数の時間足をより細かく見てトレードするようにオススメしています。

ものは試しで試してみたらいいと思います。

これらのメリット・デメリットを考えた上で自分に合いそうな方をまず試してみて、うまくいけばそのままでいいでしょうし、ちょっと違うなと思えばもう1つの方を試してみたらいいと思います。
ぜひ自分にとって有利なトレードスタイルでトレードしてくださいね。

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