一番最初に負けトレーダーから勝ち組トレーダーになった時の話です。
今はいくつかのトレードロジック・ルールを用意して臨機応変にトレードしていますが、一番最初に勝てるようになったきっかけはMAを参考にトレードした事です。
今の自分のトレードにも当時の考え方が基盤になり、トレードが構築されているので必要なプロセスだったなと思います。
現在のトレードは、当時に比べて、より「勝率」と「リスクリワード」を上げるために変化させたものになりますが、1ヶ月でトータルプラスにするという発想であれば「MAのみのシンプルな手法」でも可能です。
200〜300pipsのプラスでもこれが続くと資産が増えていくのです。
FXで負けている時は、ひたすら良いというものを足していった。
約5年前のことですが、負けている(資産が毎月減っている)状態から、勝てるようになったきっかけがあります。
FXを開始し、色々な本や雑誌、ブログなどで勉強し、「このトレード方法で勝てる!」といったな記事は多く、マネをしたのですがそういう本やサイトには、「ボリンジャーバンドとMAを組み合わせてトレードする。」
「オシレーターを3つ表示して方向感が全て揃えばエントリー。」など色々なトレード手法が書かれていました。
しかし試してみても「ん〜なかなか勝てないなぁ。」といった感じで、そんな時にまた他のページで勝てる情報を見つけては試してみると繰り返していました。
そういった手法を掲載しているサイトの中にはオリジナルのインジケーターを使っているもの等もあったので同じインジケーターをチャートに表示させ、
AというインジケーターとBというインジケーターを組み合わせたらきっと勝てるんじゃないか?と考えてインジケーターを表示させてみるもののチャートがものすごく見難くなったりもしました。
ローソク足もほとんど見えずに、インジケーターの表示を過度にし過ぎたせいで、MT4の動きが重く遅くなったりもしました。つまり「良いと言われてるもの」をどんどん足していっていたのです。
FXで勝つためには足すのではなく、無駄を削ぎ落とす。
色々な所で手に入れたインジケーターを入れ、複雑なロジックを自分で組み合わせて試しましたが、全然勝てませんでした。
そんなFXで勝つ事が出来ない時期が続いていた時に、ふと手に取ったFXとは関係のない本の中に
「重すぎる荷物はいったん降ろしてみよう。」
という文章が書いてあったのです。これを読み「いったん今の重すぎる複雑なチャートはやめてみよう。」と思い、インジケーターをどんどん消してみたのです。
ローソク足だけだと心もとなかったので、MAだけは表示させたのですがたくさん表示させていたインジケーターを消すという、このムダを削ぎ落とす作業をする事で、
今まで負け続けてしまっていたトレードから勝てるトレードができるようになったわけです。
FXで勝てるようになった当時の具体的なトレード手法
わたしが当時勝てるようになった時のトレード手法
まずチャートの設定は、ローソク足を表示させて、そこにEMA(指数移動平均線)を3本加えます。パラメータは10,25,75で設定です。
この3本は細く薄く表示させています。相場の方向感を見る1つ指標として使います。
当時のトレードの手法としては、まずEMAのパーフェクトオーダーを見つけます。
時間足:15分足、1時間足
通貨ペア:ポンド円、ポンドドル、ユーロ円、ユーロドル
パーフェクトオーダーとは。
複数のMAを表示させた時に起こる現象です。
上昇パーフェクトオーダー=短期・中期・長期の3本のMAが上から、短期・中期・長期の順番に並んでいる状態。
下降パーフェクトオーダー=短期・中期・長期の3本のMAが上から、長期・中期・短期の順番に並んでいる状態。
上からEMAが10、25、75の順番の時が上昇パーフェクトオーダー、逆に75.25.10の順番であれば下降パーフェクトオーダーです。
EMAの色を分けておくととても見やすいです。このパーフェクトオーダーはあくまで方向感を見るためのものです。
上昇パーフェクトオーダー=買い目線、エントリーは買い(ロング)のみ。
下降パーフェクトオーダー=売り目線、エントリーは売り(ショート)のみ。
これはエントリーの条件ではなく、エントリーするまえの前提条件で背景・方向感と言ってます。
現在も同じですが、トレードは、「相場の環境認識×方向感×タイミング」というそれぞれのルールが決まれば1つの手法が完成します。
このパーフェクトオーダーが環境認識と方向感の役割を担っています。あとはエントリーと決済のタイミングのルールがあれば手法が完成します。
エントリーのタイミング
買いの場合
上昇パーフェクトオーダーの時に、ローソク足がEMA10にタッチ後に、終値がEMA10より上に来たら成行エントリー。
またEMA25も同じようにタッチ後に終値がEMA25より上に来たら成行エントリー。
EMA75ではエントリーはしません。
売りの場合
下降パーフェクトオーダーの時に、ローソク足がEMA10にタッチ後に、終値がEMA10より下に来たら成行エントリー。
またEMA25も同じようにタッチ後に終値がEMA25より下に来たら成行エントリー。
EMA75ではエントリーはしません。
決済のタイミング
買いの場合はエントリーしたポイントから見て、直近の安値-5pipsに損切り(逆指値)注文、その損切り幅のpipsに対して1.5倍の値幅のレートに利益確定(指値)注文。つまりリスクリワード1:1.5でOCO注文をするということになります。
売りの場合も買いの場合と同じです。直近高値の+5pips損切りで、リスクリワード1:1.5です。
とってもシンプルなトレード手法。
EMAを使ったとてもシンプルなトレード手法です。EMA3本を出してパーフェクトオーダーを探す。これはとても簡単に見つけることができます。その状態になるまではトレードをしません。つまり「待つ」状態です。
パーフェクトオーダーになった時に準備をしてトレードをします。このトレードの良い所は続けているとローソク足とEMAの動きの癖みたいなものが見えてきます。
シンプルなトレード手法を繰り返し行うことでまた新しい発見があります。
これくらいシンプルなトレード手法でも月間でトータルプラスにすること全然できます。勝てるトレーダーになれるということですね。
勝ち続けているトレーダーというのは実は難しいことは一切していません。それよりも非常にシンプルな考え方でトレードをします。
そこに気付く事で勝てるトレーダーに近づく事が出来ます。ぜひ、トレードをシンプルに考えてシンプルな手法を繰り返し行い、勝てるトレーダーになりましょう。